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なぜマッサン竹鶴政孝は鳥井信治郎に勝てなかったのか

      2015/02/07

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oakdiengw左が竹鶴政孝さん、右が鳥井信治郎さん

NHKの朝の連ドラで大人気でマッサン。
世界に誇るジャパニーズウイスキーの礎を築いた竹鶴政孝をモデルとした主人公が奮闘するドラマです。
(ドラマでの主人公は亀山政春という名前になっています。NHKでは広告が禁止されていているので企業名や商品名は別の言葉に置き換えなどが行われます。)

しかしマッサンを見れば見るほど竹鶴政孝と鳥井信治郎の埋められない差というものを見せつけてくれるようなドラマです。

現時点でのニッカとサントリーの差は歴然です。

サントリーは世界蒸留酒市場で三位のポジションにあり、アメリカのバーボンで有名なジムビーム、スコッチで有名なボウモアなどもサントリーホールディングスの傘下にあります。
2014年の売上は2兆円以上
国内ウイスキーでも2000億円以上の売上があります。
ウイスキーの国内シェアは60%。

一方ニッカは今はアサヒグループの傘下にあり、ウイスキーのシェアは20%。

さて、なぜ竹鶴政孝(ニッカ)は鳥井信治郎(サントリー)に勝てなかったのか?考察していきます。

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考え方の違い~竹鶴政孝はウイスキーを、鳥井信治郎は日本を~

E382A6E382A4E382B9E382ADE383BCEFBC94E69CAC竹鶴と余市は、山崎と白州はサントリーです

マッサンを見ていると竹鶴政孝さん(ドラマでは亀山政春)はあくまで日本で本場のウイスキーを作りたかった。
日本で初めてのウイスキーを作りたかったということに尽きるかと思います。
スコットランドで本場のスコッチを見てきた竹鶴政孝、日本で本場に匹敵し、本場を超えるウイスキーを作りたかった。

一方、鳥井信治郎(ドラマでは鴨居欣次郎)は日本を驚かせたかった、ウイスキーはその手段であったということがひしひしと伝わってきます。
日本で初めてのウイスキーを作って日本を驚かせてやる!そんな意気込みがドラマからもひしひしと伝わってきます。

ドラマでは終始、亀山政春が「本場のウイスキー本場のウイスキー」という言葉を何度も使い、スコットランドに似た気候はどこか、スコットランドに匹敵するウイスキーを作るためにはということを言い続けますが、鴨居欣次郎はあくまで本場のウイスキーうんぬんよりも商業的にどう成功を収めるかということを念頭にウイスキー事業を進めていきます。
たくさんの客にウイスキーを知って貰う方法、ウイスキーの輸送コストなどなど商業的なところから逆算してウイスキー事業を考えていきました。

関わり方の違い~竹鶴政孝は工場で、鳥井信治郎は売り場で~

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竹鶴政孝はあくまで現場、工場でウイスキー作りと共に生きました、サントリーの山崎蒸留所の初代工場長を務め、サントリーを離れて北海道の余市に蒸留所を作ってからも品質にこだわり続け、いくら売れてもまがい物は出さないと本場のウイスキーを作ることにこだわりをもっていました。

当時原酒をほとんど使っていない、酒に茶色の着色料を付けただけのウイスキー(当時の日本ではこれでもウイスキーと呼ぶことができました)が飛ぶように売れていましたがニッカではこういったものは出さないと頑なに拒んだそうです(その後3級ウイスキーを出すことになりますが、それでも3級の上限の5%まで原酒を使っていたといいます。)

一方、鳥井信治郎はいかに売るかということに注力していきました。ウイスキー事業の資金になった赤玉スイートワインのヌードポスター(当時は大反響だったそうです。)は有名ですが、その後もいかに売れるウイスキーを作るかということを考えていました。

本場のウイスキーというよりも日本人の口にあったウイスキー、売れるウイスキーというものを考えていくこととなります。ウイスキー角瓶が大成功したのも鳥井信治郎のマーケティング、セールスの力があったからこそなのです。

結論:竹鶴政孝は優秀な技術者で鳥井信治郎は優秀な経営者であったから

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上記の一言につきます。

竹鶴政孝は最高のウイスキーを作りたい、おいしいウイスキーを作りたい、日本で初めての本場のウイスキーを作りたいという情熱があり、それを実現した技術者であったといえます。ウイスキーありき技術者でした。

一方、鳥井信治郎は日本にインパクトを与えたい、会社を大きくしたい、有名になりたいという情熱があり、サントリーという会社をどんどん大きくしていきました。現在でも国内外問わず酒造を買収し続けるサントリーを見ていると鳥井信治郎のDNAが脈々と受け継がれているのだなと関心します。キリンと経営統合して世界最大の飲料メーカーになるような話(結果的に破断になりました。)もありますし、これからもサントリーは大きくなるでしょう。鳥井信治郎は何百年と成長し続ける企業風土を残したのだと言えます。

鳥井信治郎の経営者として力には竹鶴政孝は刃が立たなかったのです。

そして品質でも

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2014年で世界最高のウイスキーに選ばれたのはニッカではなくサントリーの「山崎シェリーカスク2013年」でした。

山崎蒸留所も元々は竹鶴政孝が責任者として工場長として作り上げたものではあります。とはいえ、品質にこだわり続けたニッカが経営がうまいと言われるサントリーに先にウイスキー世界一を取られてしまったというのはなんとも皮肉な話です。

竹鶴政孝は「本場のウイスキーを日本で」鳥井信治郎は「本場を超えるウイスキーを日本で」という言葉をドラマの中で言っていましたが思考は現実化した結果なのかもしれません。

編集後記

マッサンを見ていると竹鶴政孝以上に鳥井信治郎の魅力に取りつかれていきます。
日本を動かした熱いドラマ、今後も楽しみです。

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 - お酒, ライフ

Comment

  1. […] 外問わず酒造を買収し続けるサントリーを見ていると鳥井信治郎のDNAが脈々と受け継がれているのだなと関心します。 [引用元] なぜマッサン竹鶴政孝は鳥井信治郎に勝てなかったのか […]

なぜマッサン竹鶴政孝は鳥井信治郎に勝てなかったのか | スゴスポ・ゴシップニュース にコメントする コメントをキャンセル

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